ドイツで活躍し、宮廷歌手の称号を持つバリトン、小森輝彦がアリベルト・ライマン作曲のオペラ「リア」の日本初演で、主役リアを歌う。
「ライマンは私が通っていたベルリン芸術大学の教授でしたので、ライマンの現代歌曲のクラスの発表はよく聴いていました。昨年1月、ハンブルクで『リア』のプレミエ(新演出初演)を見ました。素晴らしい公演で感銘を受けました。このオペラのクオリティーの高さは間違いありません」
昨秋、17年住んだドイツから帰国した。12年の長きにわたってテューリンゲン州のアルテンブルク・ゲラ市立歌劇場で専属第一バリトンを務め、2011年には宮廷歌手の称号を日本人で初めて受けた。
「ドイツでは、現代もののオペラの初演はよく行われます。芸術性の高い作品を引き継いでいかなければいけない、という伝統があるのです。私も若いころ、ゲラの歌劇場で現代もののオペラの初演を歌いました。『リア』はフランクフルトやベルリンなどの劇場ではレパートリーになっています。現代作品の中のスタンダードです」