開店したのは1949(昭和24)年4月。現在の名称に変更する前の県営宮城球場が誕生する1年ほど前のことだ。73年にロッテが東京都荒川区の東京スタジアムから宮城球場に拠点を移すと、球場には観客が殺到。後藤さんは「入場券を買うため徹夜で列に並ぶ客からも出前の注文が相次ぎ、本当に忙しかった」と懐かしむ。
当時ロッテの監督だった金田正一さん(80)も食堂の常連で、試合前は必ず店で食事をして球場に向かっていたという。
ロッテは74年に日本シリーズ進出を果たしたものの、主催試合は本拠地の宮城球場ではなく収容人数の多い東京の後楽園球場で行われた。78年にロッテが本拠地を移し離れてからは、次第にプロ野球ファンも少なくなっていったという。
選手らも来店
楽天の球団創設で2004年、宮城球場に再びプロ野球チームが拠点を置くことが決まった。初年度の05年、楽天の成績はパ・リーグ最下位。「とてもうれしく、期待が膨らんだが、まるで高校野球のような寄せ集めのチームだった」