≪根強い旧行意識 反省行かされず≫
みずほ銀行の暴力団関係者らへの融資を調べてきた第三者委員会は、10月28日公表した報告書で甘い企業体質を厳しく指弾した。反社会的勢力排除をめぐりみずほ銀行はかつて総会屋への利益供与事件やフロント企業への顧客情報流出などの問題を起こした。そのたびに再発防止を誓っただけに、会見した佐藤康博頭取の「もう一度原点に立ち返り、強いグループを再生する」との宣言はむなしく響く。信頼回復への道はあまりに険しい。
「社会の範たるべき日本を代表する銀行として問題性は軽視できない」「組織として問題を看過する態勢に陥っていたことに重大な問題がある」
第三者委の報告書には、みずほ銀行の組織を批判する言葉が並んだ。それでも、28日の社内処分でトップにとどまる佐藤頭取は、「この問題で辞任する考えを持ったことはない。グループ再生に私が全身全霊で取り組む」と言い切った。