むしろ、「パキスタン製繊維に対する米国の報復関税を撤廃すればいい」として、シャリフ氏が強調する貿易面での支援を主張する。会談では米国がそこまで譲歩することはなかったが、フィナンシャル・タイムズは「貿易障壁を下げることはテロ行為の阻止と無関係にみえるがリンクしている。協力を得るためにパキスタンを繰り返し買収する時代は終わった。オバマ氏にとって、シャリフ氏の訪米はより良い政策を目指すチャンスとなる」と指摘する。
10月25日付ニューヨーク・タイムズ紙は「シャリフ氏の成功は両国の利益にかなう」との主張を展開する。ニューヨーク・タイムズは、シャリフ氏が前任者よりも政治的に強く、オバマ氏との首脳会談に軍トップのアシュファク・キヤニ陸軍参謀長(61)を同席させなかったとして、「シャリフ氏が、長期にわたって軍が支配してきた政府の文民統治を強めつつあることを示すものだ」と評価する。シャリフ氏が治安の安定なしに経済成長はないとの認識を示したことにも注目する。