日本の国民的大ヒットドラマは、放送されるやたちまち中国や台湾の恋する男女の心もとらえた。映画化の背景には、けんかをすると軟弱なのは男性で、涙すら見せずわが道を貫き通すのは女性の方とされる現代中国の若者たちの気質に、ドラマのストーリーラインがうまくフィットしたということもあったようだ。
武田は二つ返事で出演の打診に応じた。「どんなに小さな役でも、感謝の気持ちを持って、ぜひ出演させてもらおうと思いましたね。20年以上も前のテレビドラマを映画として『また作ってみよう』という中国人スタッフたちの情熱がありがたかったし、僕はうれしかったんですよ」。こうして完成したのが現在公開中の「101回目のプロポーズ SAY YES」(日中合作、レスト・チェン監督)だ。中国では興行収入30億円を超える大ヒットを記録した。
ヒロインを演じるのは台湾の人気女優、リン・チーリン(38)で、役どころも浅野と同じく美貌のチェリストだ。物語の骨格はテレビドラマ版と同じで、身長が低く、不器用だが、愛に満ちあふれた内装会社の親方、ホアン・ダー(ホアン・ボー)と、イエ(チーリン)の恋の駆け引きが上海を舞台に展開される。