このキャンドルはフランスなど、ヨーロッパで展開していくことを考えています。日本の日常にある形を抽出して、キャンドルという形で伝える。
キャンドルは世界中にある、いわば共通言語です。しかも、器は使う時以外は戸棚にしまっていますが、キャンドルなら常に見えるところに置かれています。日本の文化に対して興味を持ってもらう、一番いい形の入り口なのではないでしょうか。
実際に9月にパリで開かれた展示会で現地の人に紹介しましたが、「すばらしい!」と好評でした。日本の伝統的な形の美しさが海外でも受け入れられることを実感しました。
暗い中でキャンドルに火をつけると、形そのものが浮かび上がって、とても美しいです。キャンドルならではの楽しみ方だと思います。
時の流れを体感する
キャンドルであることの必然性は、ほかにもあります。それは「時間」。都会では、時の流れを体感することは難しくなっています。光の移り変わりも、ビルの中にいては感じることはできません。でも、私は時の流れを体感することが、生の実感につながるのではないかと思っています。時を感じることで、とても心がリラックスした状態になる。