日本の人口は2010年に1億2800万人。国立社会保障・人口問題研究所の昨年の予測(中位推計)では38年に1億900万人、60年に8700万人、今からほぼ100年後の2110年に4300万人へ急減する。
これでは日本は「国家としての体裁をなさなくなって」(提言)しまう。国民の生活も成り立たない。経済協力開発機構(OECD)などの2050年のGDP予測では、「日本は第4位から第9位程度に後退」(提言)する。
解決策にならない移民
提言は、「安価な労働力」としての移民受け入れは「外国人に失礼」であり、少子化対策としても有効でないと断じている。
欧州のように移民との摩擦が社会問題化し、移民の次世代が少子高齢化を加速させる恐れもある。途上国でも高齢化が急速に進み、移民を供給する余裕がなくなるという。2025年に日本の出生率が2になれば、今世紀後半に人口減少に歯止めがかかり、22世紀初頭でも1億人以上を、38年に2になれば8900万人から9900万人の水準を確保できると、提言はシミュレーションした。手をこまねいている場合とは雲泥の差だ。