2009年に「インフルエンザ・培養細胞の新型ワクチン」というコラムをお書きしました。豚型新型インフルエンザが流行した際、鶏卵ではなくメイディン・ダービー・イヌ腎臓細胞(MDCK細胞)という培養細胞を用いてインフルエンザワクチンが迅速に大量に海外で作成されているという、当時あまり知られていない話題をとりあげました。このワクチンは、輸入されて国内供給されました。
日本は、こうしたワクチンやタミフルなどの治療薬を大量に購入し、有効期限が切れれば余ったものを破棄しています。医療費節約のためにも、自前で即座に対応できる方法を備えておく必要がありそうです。インドでは巨大サイクロン「ファイリン」の上陸に備え、批判をものともせず50万人もの大規模な避難を行い、結果として多くの人命が救われました。未来を予測して対応することは難しいことですが、知恵を絞り続ける努力が大切です。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)