自身もこの春、大学を“卒業”。看護師を養成してきた経験を生かし、新しい職場となった笹川記念保健協力財団では、在宅看護など「看護力」の底上げに挑戦するつもりだ。
国際医療に携わる原点となった中国へ赴く際、2人の恩師からもらった言葉を今も大事にしている。
「札びらを切って相手の国を動かすやり方では、心を従わせることはできない」「何もないところで何かをするのが君の力だよ」
何かを成すには「熱い志」が必要だと実感している。小児科から国際医療、看護師育成とバラバラの道のように見えるが、熱い志を胸に歩き続けてきた。次の現場でもそれは変わらない。(文:道丸摩耶/撮影:大山実/SANKEI EXPRESS)
■きた・えつこ 1939年8月18日、兵庫県出身。65年に奈良県立医大を卒業し、小児科医に。中国の中日友好病院、ユニセフアフガンプログラム事務所、世界保健機関(WHO)などを経て、2001年に日本赤十字九州国際看護大教授、05年に学長就任。13年4月から、笹川記念保健協力財団理事長を務める。エイボン女性大賞、JICA理事長表彰などを受賞。