ストーリー性と色彩
今回、ナーズが選んだブルダンの作品は全部で9枚。中でも今回のコレクションを象徴しているのが、「カラーコレクション」(リップスティックなど全4アイテム、17色)のビジュアルとして選ばれた1枚だ。1978年12月のフランス版ヴォーグに掲載された写真で、力強いメークを施された2人の女性が向き合っている。
写真のすべてにストーリー性があり、映画的ともいわれるブルダンの作品に合わせて、アイテムにもストーリー性を持たせた。例えばリップスティックは発色がよく、グロッシーで強い輝きを表現。アイシャドーはパール感が強く、メタリックな仕上がりを目指したという。
「ブルダンの写真のメーキャップは、色彩が強烈。特にレッドとパープル使いが好きだね。写真の女性たちにどのようなメーキャップが施されているか分かるから、それをコレクションに移し込むのは簡単だった。選んだ写真の色に可能な限り近い色を出したよ」(ナーズ氏)