国産ロケットに乗せてインド南東部の宇宙センターから打ち上げ、約1カ月間、地球の衛星軌道を周回したあと、太陽を回る火星の軌道に乗せ、地球から約2億キロ先にある火星を目指す。火星到達は約10カ月の来年9月になる計画だ。
国民から不満の声
米オバマ政権が2010年、30年代半ばまでに、世界初となる火星への有人宇宙飛行を実現させると宣言して以来、各国が火星探査を活発化。インドも、ロシアや中国などとの資源開発競争も念頭に、昨年8月、今回の計画を発表した。
ただ、インドは、すでに無人探査機を火星に到達させている米国やEUとは事情が違う。今回の計画の予算は、NASAが今月(11月)、打ち上げる予定の無人火星探査機「メイブン」計画の予算6億7100万ドル(約662億円)の約9分の1に抑えた。
とはいえ、全人口約12億4000万人のうち、約3億5000万人が1日1.25ドル(約123円)で生活し、全人口の半数がトイレなし、3分の1が電気なし、さらに子供の3分の1が栄養失調というインドの国民からは不満や疑問の声が出ているという。