首都ニューデリーのシンクタンクの宇宙開発分野の専門家もWSJに「パンか銃、どちらを選ぶのかといった議論はインドでは切実なのだ」と訴えた。
こうした国民の声に対し、ラダクリシュナン理事長はAFPに「宇宙探査計画は、国の発展に寄与している。これまでも農家向け天気予報の精度向上や通信ネットワークの構築に役立ってきた」と反論している。
アジア各国の火星探査計画は、中国が2011年に探査機の打ち上げに失敗。日本も1998年、2003年に打ち上げた探査機「のぞみ」の火星周回軌道への投入を断念した。インドが他のアジア諸国に先んじて成功すれば、宇宙開発分野で一気に存在感を高めることになるはずだ。(SANKEI EXPRESS)