東京都内で記者会見した小平信因(こだいら・のぶより)副社長は、消費税率が引き上げられる来年4月以降の国内事業の見通しについて「現時点で具体的な影響を申し上げるのは難しい」と指摘。その上で、増税前に国内販売の駆け込み需要をある程度想定しているとの認識を示した。
小平副社長は、政府から要請されている賃上げにも触れ、「業績が改善すれば報酬で従業員に還元するのは当然。具体的にどうするかはこれから労働組合と議論する」と述べた。
13年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比82.5%増の1兆6億円と6年ぶりに過去最高を更新した。中間決算で1兆円を超えたのは初めて。為替が前年同期の1ドル=79円から20円円安に振れ、5400億円に上る増益要因となった。
中間決算の売上高は14.9%増の12兆5374億円、営業利益も81.0%増の1兆2554億円と大きく伸びた。