このため、小泉氏も吉田氏に「新党を作る気はない」と念を押している。そんなことは、よほどの政局音痴でない限り、永田町に身を置く議員なら百も承知のはず。結局、小泉氏に秋波を送る政党は、小泉氏の国民的人気にあやかろうとしているに過ぎない。それは自らの政党の力量のなさを認めているに等しい。
自民党にしても小泉氏の発言に過剰に反応することは、「『安全が確認できた原発の再稼働を目指す』という政府・与党の方針に自信がないのか」と世論からみられてしまうのが関の山だ。
「大先輩だが、スルーするしかない。どちらが正しい、正しくないという議論ではない。どちらも考えていかなければならない」
そう語るのは自民党の野田聖子(せいこ)総務会長。至極もっともな発言として受け止めたい。(坂井広志/SANKEI EXPRESS)