来館者に説明をする富士吉田市歴史民俗博物館の学芸員、布施光敏さん(中央)=2013(平成25)年10月30日、山梨県富士吉田市(中央大学FLP深澤ゼミ有志学生記者撮影)。※一部画像を加工しています。【拡大】
「どこか神妙な気持ちで登っていく日本人登山者に比べ、外国人登山者はレジャー感覚で登っている感じがしています」と、北口本宮冨士浅間神社の宮司、上文司厚さん(51)は話す。多くの日本人が子供のころから富士山を身近に感じ、自然と信仰心を持つようになる。上文司さんは「外国人にも、レジャーとしての登山だけではなく、少しでも富士山信仰を感じて登ってもらいたい」と、望んでいる。
そのため、外国人にもわかりやすく富士山信仰の歴史を説明するようにしているという。
もっと信仰心を持って登ってほしいのは、日本人も同じ。かつては、300メートルの参道を歩いて神社に参拝し、登山に挑む人が多かった。ところが、現在は参拝をせずに5合目から登るのが当たり前。参拝者も、ツアーバスや車でやってきてすぐ移動していく。いわゆる「弾丸登山」だけでなく、「弾丸参拝」が増えているという。