ギャラリー「hpgrp GALLERY TOKYO」を担当するディレクター・戸塚憲太郎さんは、もともと自身も彫刻家として活動していた。「『こういうヤツが入社してきたからギャラリーをやってみよう』という発想だったみたいです(笑)。自分もHPFでアート事業を手がけるうちに、彫刻家としての活動よりも、こっちの方が面白くなってしまって。今は、個人としての活動よりも、『どうやったら日本でアーティストが職業としてやっていけるのか』などを考えていくことが、自分の役割だと思っています」と話す。
「創造性」という価値
HPFは、もともと一軒のレディースファッション小売店から始まっている。1984年、カルチャー誌のジャーナリストとして活動していた村松さんが、妻が勤務していた店を買い取ったのだ。