知人との交流をきっかけにフランスファッションに魅了された村松さんは、現地のアーティストによるアクセサリーなどの作品を日本に持ち込む。ガラス玉のアクセサリーに、財布も入らない小さなバッグ。当時は「役に立たないもの」とされたそんなアイテムに、村松さんは「創造性」という価値を見いだし、商品として成立させることに成功する。
以来二十数年。HPFは国内外のデザイナーらによる合同展示会「rooms」、渋谷を舞台にしたファッションの祭典「シブフェス」、アートでショップをつなぐ「青参道アートフェア」など、小売りを超えた分野にまで幅を広げている。多様な人材を得て、銀河のような広がりをみせるHPF。モードは走り続ける。(取材・構成:塩塚夢/撮影:宮崎裕士/SANKEI EXPRESS)