30年先の絵を描く
天童 創造性というのは、真似をするなということでしょうか。
村松 真似はしてもいいんだけど…。未来を切り開いていくということでしょうか。例えば、男女が結婚して、2人でもっともっと幸せになるような生活を作っていくことも創造性だと思うし。小さなことも大きなことも、「どうあるべきか」という未来から考える。それが創造性なのだと思います。
天童 非常に素敵なコンセプトですね。何年ぐらい先まで考えるんですか。
村松 30年先までは、無理にでも絵を描きますね。そうすると、10年ぐらいはわりとはっきり見えてくる。
天童 それは紙に書くんですか?
村松 そう。自分の脳みそと会話するんです。寝る前、布団の中とかでね。お店を立ち上げたときぐらいから、ずっと書いてますね。従業員が3人しかいないときから、20人ぐらいの組織図を書いていた(笑)。いつも先のことを考えてきました。過去から未来を考えない。未来から、明日やることを考える。