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服飾、アート…多様性感じる「青参道」(5-5) ファッションは「飾る」のではなく人生を「彩る」 (3/4ページ)

2013.11.14 18:30

骨董通り沿いの男性向けショップ「DECOdeBONAIR」でジャケットを試着する天童荒太(てんどう・あらた)さん。「服は買う気で見ないとわからないことがあるから」。左はバイヤーの上尾智昭さん=東京都渋谷区(宮崎裕士撮影)

骨董通り沿いの男性向けショップ「DECOdeBONAIR」でジャケットを試着する天童荒太(てんどう・あらた)さん。「服は買う気で見ないとわからないことがあるから」。左はバイヤーの上尾智昭さん=東京都渋谷区(宮崎裕士撮影)【拡大】

 ファッションに苦手意識を持っている人は多いと思います。でも、ファッションとは「飾る」のではなくて「彩る」ことなのではないか。それを意識すると、生き方が変わってくるように思います。ファッションって、生活自体には不要な、いわば嗜好(しこう)品のような扱いをされてきた面があります。そこにお金や時間を費やすのはもったいない、と思って、でも自分の人生や生活を彩ること以上の何かなんて、そうそうあるはずがないんで、結局もっと無駄なことをしてしまったりする。

 これは自戒を込めての感想ですが、われわれは、もっと人生を彩ることを自分自身に対して許してもいいのではないでしょうか。値段の高いものを持つとかいうことではなく、ピンバッジ一つでもよくて、それをしまっておかず身に着けて人に会いにゆく。それで話が弾んで互いの世界が広がるきっかけになるかもしれない。人生を、生活を彩ることに対して、もっと自分を開いていく。それが、人と会うということの豊かさにもつながっていく。

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