≪豪快な水柱 大地の胎動感じて≫
「氷」の次は「火」。人気観光エリア、ゴールデン・サークルは、レイキャビクから東へ約30~120キロと比較的近く、自然と世界遺産の両方を楽しめるとあって、日帰り観光の「定番」となっている。
地熱で大地から白い蒸気が上がり、車の中にいても硫黄のにおいが鼻をつく。アイスランドのシンボル的存在、ゲイシールは英語の「間欠泉(geyser)」の語源ともなっている。かつては70メートルの高さまで噴き上げていたゲイシール間欠泉も現在は活動を停止。代わって、すぐそばのストロックル間欠泉が観光客を楽しませていた。5~10分おきに噴出する様は迫力も規模も毎回異なり、予想のできない噴き上げの営みはいつまでも飽きないおもしろさがある。
世界文化遺産である「シンクベトリル国立公園」では、ユーラシア大陸と北米大陸の両プレートの引っ張り合いでできた地球の「割れ目」を一望。火山活動とともに国土を1年に約2センチ拡大させ続けるアイスランドは、胎動する大地の国だ。
そして、アイスランドの地熱を利用した、世界最大級の露天風呂ブルーラグーンで旅の疲れを癒やす。ミネラル豊富なミルキーブルーの温泉水は皮膚病に効くとされる塩温泉で、海水よりもしょっぱかった。
旅の最後の日、レイキャビク市内で空を見上げると色鮮やかなオーロラが。刻一刻と姿を変える美しいオーロラダンスに、「アイスランドの魅力はまだまだあるよ」とささやかれた気がした。(産経デジタル 堀川亮子、写真も/SANKEI EXPRESS)
■アイスランド 面積は、10万3000平方キロメートルと北海道と四国をあわせたよりやや広い。アイスランド語が公用語だが、ほとんどの場所で英語、デンマーク語が通じる。通貨はアイルランドクローナ。時差は、日本時間からマイナス9時間。北極圏に接するが冬の一番寒い時期でもマイナス5度前後と穏やか。日本からの定期的な直行便はなく、ヨーロッパで乗り換えるのが一般的。コペンハーゲン経由で約15時間、ロンドン経由で約16時間など。夏期限定の直行便で約12時間。(いずれも乗り換え時間を含まず)