「検定」に「失敗屋」。これだけでも一本の作品ができるようなおいしい“ネタ”を詰め込んだ。「まだまだ文章がヘタなので、ネタだけでもぐいぐい話を引っ張っていけるように…」と謙遜しながらも、「とにかく、読んだ人に楽しんでもらいたい。その一心で、空揚げに卵焼きにご飯と、なんでも入っている幕の内弁当に仕上げました。必死におかずを作ったな、という感じです(笑)」とサービス精神をのぞかせる。
笑って泣いての“幕の内弁当”。「自分もビギナーだからこそ、読書ビギナーが読んでも楽しめるようにと書きました。悲劇も見方を変えれば面白くなる。『こんな楽しい考え方もあるんだな』と思ってもらえれば」(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■ひぐち・たくじ 1964年、北海道生まれ。出版社のアルバイトを経て、24歳で芸能事務所「古舘プロジェクト」に入社。放送作家として「笑っていいとも!」「金スマ」「Qさま!!」などの番組を担当。2012年『ボクの妻と結婚してください。』で小説家デビュー。
「失敗屋ファーザー」(樋口卓治著/講談社、1365円)