東京電力は11月21日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールの未使用燃料22体を収納した燃料輸送容器(キャスク)を、原子炉建屋から約100メートル離れた別棟の共用プール建屋へ移送した。事故を起こした原子炉建屋プールからの初めての本格的な燃料取り出しは、22日中に新たな保管場所となる共用プール内へ燃料22体を収め、一連の作業工程が完了する。
この日は4号機プールのある建屋5階からクレーンで容器(重さ約91トン)を約32メートル下の1階に下ろし、待機していたトレーラーに積んだ。トレーラーは、4号機建屋を出て共用プール建屋に容器を運んだ。容器は直径約2.1メートル、長さ約5.5メートル。
福島県の廃炉安全監視協議会は4号機建屋内で作業を視察した。県の担当者は「慎重にステップを確認しながら作業していた」と話した。
4号機プールで(11月)18日に始まった初回分の燃料取り出し作業では、(11月)19日までに未使用燃料22体を水中で容器に収納。(11月)20日にはプールから容器を引き上げ、原子炉建屋5階でふたの密閉や除染など移送に向けた準備を進めていた。
共用プール建屋では容器を大型クレーンでつり上げて共用プールのある3階に移し、水中で容器内の燃料を1体ずつ取り出し保管する。(SANKEI EXPRESS)