米ヤフーは、ニュース部門のトップである「グローバル・アンカー」の役職に、有名女性キャスターのケイティ・クーリック氏(56)を起用する。米3大テレビ局で番組司会者を務めた経歴を持つ“女傑”だ。世界最大のニュースサイト「ヤフー・ニュース」の刷新を手掛けると同時に、その顔として動画ニュースのキャスターも務める。ヤフーは最近、有名記者も相次いで引き抜いており、既存メディアが配信したニュースを掲載するだけでなく、自ら取材・報道を手掛けることをもくろんでいる。新興メディアによるニュース支配が加速するのは必至だ。
3大テレビ局で司会
「ニュースの閲覧はヤフーの利用者にとって重要な習慣だ。ケイティはわれわれの才能あるチームとともに、デジタル・ジャーナリズムの新章を切り開いてくれるだろう」
ヤフーのマリッサ・メイヤーCEO(38)は11月25日に発表した声明で、強い期待感を示した。メイヤー氏も昨年7月に、米グーグルの“顔”とまでいわれた経歴をなげうってヤフーの経営再建を引き受けた女傑だ。