イタリア・首都ローマ【拡大】
イタリア上院は11月27日の本会議で、脱税事件で有罪が確定したシルビオ・ベルルスコーニ元首相(77)の議員資格を剥奪することを決定した。首相職を3度経験するなどイタリア政界に約20年間君臨してきた元首相は失職し、これで政治の一線から退くことになる。ただ、型破りな言動や数々の醜聞にまみれた「お騒がせ者」の命運も尽きたかのようにみえるが、本人は「修道院に引きこもりはしない」などと語り、政界引退を否定。抵抗の構えを見せている。
政権に打撃
本会議ではエンリコ・レッタ首相(47)の中道左派、民主党や野党の五つ星運動などの賛成多数で議員資格剥奪が確実視されていた。これに対し、ベルルスコーニ氏が率いる中道右派政党、フォルツァ・イタリア(がんばれイタリア)など元首相派は阻止のための動議を相次ぎ提出したが、いずれも否決。ピエトロ・グラッソ議長(68)はこの状況を受け、資格剥奪が「承認されたとみなす」と宣言した。