フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル第2日は12月6日、マリンメッセ福岡で行われ、男子は前日のショートプログラム(SP)で世界歴代最高得点を出して首位に立った羽生結弦(はにゅう・ゆづる、ANA)がフリーも1位となり、自己ベストを大幅に更新する合計293.25点で初優勝した。日本男子のファイナル制覇は昨季の高橋大輔(関大大学院)に続いて2人目。羽生はソチ冬季五輪の代表入りに大きく前進した。
世界選手権3連覇中のパトリック・チャン(カナダ)が280.08点で2位となり、SP3位の織田信成(関大大学院)は255.96点で3位、SP6位の町田樹(関大)は236.03点で4位だった。ファイナルにはGPシリーズ6戦の上位6人が出場。女子SPトップの浅田真央(中京大)は7日のフリーで2連覇を狙う。
「(4回転)サルコーを決められず残念だったが、福岡で一番いい演技ができた。これをきっかけに、もっともっと強くなれるように頑張る」
7日に19歳の誕生日を迎える羽生は、ファイナル初制覇に笑顔を弾けさせた。
今季GPシリーズでスケートカナダ、フランス杯と2度とも敗れた王者チャンを3度目の正直で破ったことには、「ちょっと実感がない」と照れた。