3000万人で4.7兆円
海外の映画やテレビドラマの舞台となった場所に観光客を呼び込む「スクリーンツーリズム」も広がっている。これまでも北海道を舞台とした中国映画や秋田県で撮影された韓国ドラマのヒットで、ロケ地の観光客が急増した実績がある。
富山県は今年4月、インドのラブコメディー映画のロケを誘致。主人公が空想の中で、五箇山の合掌造りや立山を背景に恋する女性とダンスをした。映画は6月に3週連続で1位になった。インドは世界有数の映画大国で、ヒット作は消費活動にも強い影響を及ぼす。富山県はインドからの観光客増に期待。民間企業と協力し、現地にポスターを張ってPR、ツアーも検討中だ。
政府の試算では、30年に外国人旅行者を年3000万人超とする長期目標を達成すれば、日本で使われるお金は4.7兆円で10年時点の3倍以上になる。
日本総合研究所の矢ケ崎紀子上席主任研究員は「地方にとって外国人客誘致は、経済活性化に直結するやりがいのある挑戦だ。忍者や雪など、日本人が当たり前だと思っている魅力を冷静に分析することが必要だ」と話す。(SANKEI EXPRESS)