「過去を整理」とは、先の大戦に関し「歴史認識を改め、韓国に謝罪せよ」との意味だろう。日本人の常識からすると、初面会の一国の首相に対してふさわしい言葉とは思えない。
李大使の着任は6月4日だった。首相への表敬は11月13日。実に5カ月以上もかかった。
李氏の表敬訪問の翌14日、日韓両国の政財界要人で構成する「日韓・韓日協力委員会」の韓国側メンバーが首相を表敬訪問し、李氏も同席した。直前の李氏の首相表敬について、ある外交筋は「元副首相ら韓国政財界の大物が官邸で首相と会うのに、大使が一度も会ったことがなかったため、急遽(きゅうきょ)面会を申し入れたようだ」と説明する。
そうして発したのが先ほどの言葉だった。首相が繰り返し「対話のドアは常にオープンだ」と首脳会談を呼びかけても、朴槿恵(パク・クネ)大統領は応じないどころか、反日姿勢を一層強めるばかり。着任から首相表敬までの5日と5カ月の落差は、現在の日米、日韓関係を象徴している。(酒井充/SANKEI EXPRESS)