清流四万十川を汚さない農業を行うために、門外漢から有機農業に取り組み20年になるそうです。最近では認知度も高まってはいるものの、まだまだ有機農法は少数派。昔訪ねたドイツ・オランダなどの農業を参考に、自らオーガニック検査員の資格を持ち、作物を見極める目を養いながら、自然環境とのバランスを大切にした農場経営に取り組んでいます。
「より質の高い生産物を、より良い状況で消費者の手元に届けたい」という思いから、複雑だった流通ルートを短縮、クオリティーの維持に結びつけました。「土佐一生姜」の特長はマイルドな辛味。そこに有機という強みが加わり、展示会やインターネットを利用したルートも確保し、現在では東京圏中心に、数十種類の野菜を出荷しているそうです。
また農商工連携事業に採択されたことで、新しい世界と出合う機会も広がりました。生姜の美容効果と、有機栽培の土佐一生姜というブランドに注目した化粧品メーカーとのコラボレーションも実現。生姜から得られる蒸留水を、たっぷりと含ませたフェイシャルマスクとして話題を呼んでいます。