≪容疑の男逮捕、リュックで特定≫
人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された派遣社員、渡辺博史容疑者(36)=大阪市東成区=が逮捕時に持っていたリュックサックが、これまでの事件の関係先で防犯カメラに写った人物が持っていたものと特徴が似ており、容疑者特定につながっていたことが12月16日、警視庁捜査1課への取材で分かった。捜査1課はこのリュックを持った渡辺容疑者が15日午前6時ごろ、大阪駅前で高速バスに乗り、東京・新宿駅前で降りたのを確認し、15日午後3時過ぎに恵比寿駅近くでポストに脅迫文を入れようとしたところを取り押さえた。
捜査1課によると、渡辺容疑者は、全国約500カ所の関連施設に脅迫文などを送り付けたほか、コンビニ店に毒物のニコチン入り菓子を置いたことなどを全面的に認め、「ごめんなさい。負けました」と供述している。
逮捕時に、今月(12月)下旬に開催されるバスケットボールや同人誌イベントなどの中止を求める脅迫文を約20通持っており、捜査1課は脅迫行為を継続しようとしていたとみている。