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【逍遥の児】「忠臣蔵」の現場を巡る (2/2ページ)

2013.12.17 11:30

 1702(元禄15)年12月14日。大石内蔵助(くらのすけ)率いる赤穂義士47人が討ち入った。吉良邸には多数の家臣がいたが、寝込みを襲われ、あわてふためく。激しい戦闘。屋敷を制圧した。だが、吉良がいない。懸命の捜索。炭小屋に潜んでいる老人を発見した。首を落とし、見事、本懐を遂げる。

 赤穂義士は主君の眠る泉岳寺(港区高輪)に凱旋(がいせん)した。わたしも泉岳寺に参拝した。忠臣蔵の季節とあって多くの人が訪れている。境内の墓所に向かう。線香を求める長い行列。ひと束の線香。100円。マキで火をつけてもらった。

 主君の墓前。義士たちの墓がずらりと並ぶ。壮観。死してなお、主君を守ろうとしているかのようだ。墓石には姓名と享年が刻まれていた。

 事件からすでに300年余の歳月が流れた。だが、赤穂義士の義挙は日本人をひきつけてやまない。わたしは墓前で合掌した。人々が供える線香の煙がたちこめる。目にしみた。(塩塚保/SANKEI EXPRESS

 ■逍遥 気ままにあちこち歩き回ること。

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