本州の南側を発達しながら進む低気圧の影響で、日本各地では12月18日、気温が上がらず寒い一日となった。19日朝にかけては関東甲信に雪が降る可能性がある。東北や北海道では平年の4倍以上の雪が積もっている地点も。1946年の統計開始以来、1998年と並び最も暑かった10月から一転、今冬は平年より寒くなり、降雪量も多くなる見込みだ。
「12月の雪」3年ぶり
気象庁によると、寒さをもたらすのは今夏の猛暑や台風多発の原因となった熱帯域の高い海面水温だ。海面水温が高くなると積乱雲の発生が活発化し、偏西風が日本付近で南に蛇行する。このため冬型の「西高東低」の気圧配置が強くなり、寒気が入り込みやすくなるという。
18日の東京都心の最高気温はこの冬最も低い8.8度。前線を伴った低気圧が本州の南側を発達しながら通過し、北の冷たい風を呼び込んでいるためという。19日にかけて雪や雨となる見込みで、東京に雪が降れば12月としては3年ぶりとなる。