夢かなえる奨学制度
昨年12月、元受刑者の社会復帰を支援しようと、福岡市にソーシャルビジネスを行う企業が誕生した。代表は保護司として長年、元受刑者の更生を見守ってきた副島勲氏。仮釈放者と面談するなかで元受刑者の社会復帰の難しさを痛切に感じた。「仕事、住居、教育」の三位一体の支援が必要と考え、会社を立ち上げた。社名は「ヒューマンハーバー」。「母港のように迎え入れ、社会に送り出したい」との思いが込められている。
元受刑者の教育のため元高校教諭を採用し、教科や一般常識を教える。また刑務所出所後、社会に戻ることに不安を抱える元受刑者には専門家によるカウンセリングも行う。ヒューマンハーバーで初めて雇用された32歳の元受刑者は、ペットショップで働きたいと将来の夢を語り、ネットで犬や猫のことを勉強しているという。ドッグトレーナーやトリマーになりたいと夢は広がっていく。夢を実現させるために努力することは更生にもつながる。副島氏は「元受刑者の夢をかなえる奨学制度を作ろう」と、8月から議論を始めた。