フランス・首都パリ【拡大】
20日、パリ郊外のモンティーニュで会見したフローシュ氏は「精査の結果、ロベスピエールは自己免疫不全と類肉腫症(サルコイドーシス)を患っていたことが分かった。デスマスクからも、あばたの痕跡が確認された」と語った。複数残されているロベスピエールの肖像画は、いずれも目元がすっきりし、あばたが描かれているものもなかっただけに波紋を広げた。
「革命における政府の基礎は徳と恐怖である」と述べたロベスピエールは、世界史的に粛正やテロの元祖と位置づけられ、忌まわしい政治家として認識される一方、左派、特に極左の政治家・活動家たちの間では、清廉で正義(徳)に殉じた政治家として崇められている。
左派政治家が反発
パリ市議で極左政党幹部のアレクシス・コビエール氏は「この復元顔は、こういう顔であって欲しいと願う政治的メッセージであり、彼を貶めようとする意図がありありだ。ロベスピエールこそ社会正義のチャンピオンだ」と仏メディアに語った。