バンド名は「その石には何も刻まれていない」という意味だ。まるで過去の経歴や評価を返上し、ゼロから始めていくような意思を感じるバンド名である。ELLEGARDENのギタリスト、生形真一がストレイテナーのベーシスト、日向秀和を誘ってセッションをしたところから始まり、日向が別プロジェクトで一緒に活動していた海外での活動経験もあるドラマーの大喜多崇規に声をかけ、最後にネットでアーティストサイトを検索してボーカル、村松拓を探し当てたという。
オールスターバンド、と言っても過言ではない。特に生形は、前バンド時代は幕張メッセに3万人を集めライブを敢行した経験もある。日向は日本のロックシーンを代表する人気ベーシストで、シグニチャー(本人の名を冠した)モデルのベースも発売されているほどだ。
和風の言葉で変化
デジタルな音とロックの爆発力、さらに英語詞、という洋楽のような作風が持ち味だが、最新作「ツバメクリムゾン」は、このバンドの違った側面を感じる作品だ。ギターの生形は「このバンドの特徴として打ち込みを入れるという方向性のようなものがあったが、今回はバンドの楽器の音だけで作ってみた」と言う。