「前から父・團十郎の演出で上演しようとしていた」と話す、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(飯塚友子撮影)【拡大】
「本来、スーパースターだったはずの景清は死ぬ間際、走馬燈のように人生を振り返ったはず。報われなかった景清の夢を、舞台ですべて実現させ、それらを乗り越えて天に召される姿を表現したい」
僕の使命は全うします
過去の新橋演舞場(東京・銀座)新春公演では、空中浮揚のイリュージョンなど、新たな趣向も取り入れていたが、今回も「消防法と予算との闘い」で、景清の天下無双ぶりを見せたいという。
舞台構想は、今年2月に急逝した父・團十郎にも伝え、團十郎演出で準備を進めていた。今回、それはかなわなくなったが、海老蔵は近年、歌舞伎十八番の継承と復活に、特別な使命感を持って取り組んでいる。今回の舞台に組み込まれる「鎌髭」も今年5月、京都南座で二百数十年ぶりに復活したばかりだ。
今年は偉大な父の死という大きな試練に立ち向かいながら、4月に新開場した歌舞伎座(東京・銀座)の?葺落(こけらおとし)興行に出演、宮本亜門演出で新作歌舞伎も企画。自主企画公演「古典への誘い」で地方巡業…と例年にも増して奮闘が目立った1年だった。