シュールで魅力的な世界を展開する姉妹ユニット「チャラン・ポ・ランタン」の2人。左からボーカルのもも、アコーディオンの小春=東京都新宿区歌舞伎町のゴールデン街「ソワレ」(岡崎健志さん撮影、提供写真)【拡大】
ヨーロッパのジプシーかキャバレーか、はたまた昭和歌謡か。特異なキャラクターとストーリー性の高い歌によって、じわじわとその名を広めてきているのが、アコーディオンの小春(25)とボーカルのもも(20)の姉妹ユニットのチャラン・ポ・ランタンだ。
転機は「フジロック」
そもそも小春は東京都が認定するヘブンアーティストとして10代から路上やイベントなどいたるところで演奏してきた。ヘブンアーティストとは大道芸人のこと。「なりゆき」でふたりの実家においてチャラン・ポ・ランタンは結成。2009年のことだ。以降、都内のライブハウスを中心に活動を続けてきた。
「毎年のように、『今年ブレークするアーティスト』みたいなイベントに出演してきたんですよね。一緒に出ていた人はどんどん先に行くんだけど、うちらはいつも同じ状態で、あれれ、みたいな(笑)」と小春。