エアバスのファブリス・ブレジエ最高経営責任者(CEO)は日本と欧州連合(EU)の貿易促進に向けた政策提言機関「日EUビジネス円卓会議」のEU側議長を務めているが、ジヌー社長は「ビジネスや産業の多くの分野ではまだやらなければならないことがあると考える」とも指摘し、日航の発注が日EU間の経済連携協定(EPA)締結交渉に追い風とはならないことを示唆した。
エアバス社は昨年(2013年)12月、フランス南西部トゥールーズの本社で開いた中堅航空会社スカイマークの新機体お披露目式に、日本の報道陣約30人を招待し、巨大工場の見学や完成機内覧、普段は入れないパイロット訓練用シミュレーターで操縦体験まで実施。「これだけのプレスツアーは初めて」(関係者)といわれるほどの力の入れようだ。
エアバス機を製造するEADSは1月2日、社名を「エアバス・グループ」に変更すると発表した。EADSは、欧米諸国の防衛費削減を受け防衛部門の縮小を進めており、収益頭の旅客機部門への期待は高まる一方だ。エアバス社の対日戦略は、一層強化されるとみられている。(ロンドン 内藤泰朗/SANKEI EXPRESS)