≪ボーイング社の牙城、日航の大量購入で風向き変化≫
長年にわたって米ボーイングの牙城だった日本の民間航空機市場。だが、ボーイングへの機材調達の依存度がとりわけ高かった日本航空が昨年(2013年)10月、エアバスの次世代旅客機「A350」を最大で56機購入する方針を決定し、風向きに変化が生じつつある。
日航は昨年(2013年)9月末時点で、グループの航空会社を合わせ、リースを含めて217機を使用。主に地方路線を飛ぶ小型機を除けば、主要機材はすべてボーイング製だ。エアバス機の購入は経営統合前の旧日本エアシステム(JAS)では実績があるが、日航としては初めて。燃費に優れたA350の大量購入で収益力を高めるとともに、機材調達先を分散化する狙いだ。
全日本空輸も昨年(2013年)12月20日時点で、グループ会社を含めて、使用機材の8割超をボーイング製が占める。ただ、エアバス機を1機も持たない日航とは異なり、エアバスの小型機「A320」を16機持っている。