桜島は日本で最も活動的な火山で、これまで記録に残る4回の大噴火を起こし、そのたびに地形を変えてきた。大噴火で流れ出した溶岩は、植物を破壊して岩だらけの地形を作る。溶岩の上に植物が生えて森になるまでには200年の歳月を要するという。
桜島・錦江湾ジオパークには約10人のガイドがいる。ジオツアーのガイドをしてくれたNPO法人桜島ミュージアム理事長の福島大輔さん(40)は、火山の山肌の様子や流れ出た溶岩がわかる散策道や展望台などを巡りながら図解のボードを掲げてわかりやすく説明。「桜島にはさまざまな時代の溶岩があるので、植物が回復するまでの全ての過程が見られます」と話す。
地域おこしとして
桜島は灰をまき散らすだけの迷惑な存在ではない。火山活動によって形成された大地は桜島小(こ)みかんや桜島大根などの特産品を生み出し、深い内湾である錦江湾では養殖が盛んだ。帰りのフェリーでは錦江湾を泳ぐイルカに遭遇した。