都知事選出馬を表明した会見を終え、日本(にっぽん)維新の会の石原慎太郎共同代表(右)と握手を交わす元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏=2014年1月7日午後、衆院第1議員会館(酒巻俊介撮影)【拡大】
自民党で舛添氏支援の流れを作ろうとしているのは、首相官邸や、石破(いしば)茂幹事長(56)ら現執行部が中心だ。
「厚労相として福祉を中心に活躍された。厚生労働行政に大きな貢献をされた方だ」。菅氏は1月8日の記者会見で舛添氏の行政手腕を評価してみせた。
菅氏は舛添氏が自民党を飛び出す以前から関係が深く、昨年(2013年)7月の参院選では菅氏の地元の神奈川選挙区(改選数4)で、舛添氏擁立を水面下で模索した経緯がある。2020年東京五輪を見据えれば、都知事と官邸との強固な関係は必要。舛添氏が連立を組む公明党と良好なことも支援に傾く理由だ。
根強い反発も
一方、舛添氏は自民党が野党時代の2010年4月に離党届を提出し、除名処分となっただけに、8日の都選出国会議員団会議でも「舛添氏を支援するなら、けじめをつけさせるべきだ」と注文がついた。当時、党総裁だった谷垣禎一(さだかず)法相(68)や参院自民党幹部の間では、舛添氏に対する反発が根強い。舛添氏の離党時に幹事長だった大島理森(ただもり)氏(67)は都連幹部に「まさか舛添氏を支援することはないよな」と不快感を示した。
自民党選対幹部「時間切れだ。舛添(要一)氏しかいない」/民主党都連会長の松原仁国対委員長「舛添(要一)氏は支援にふさわしい。選考基準をクリアしている」