記者会見で辞職を表明し、退場する東京都の猪瀬直樹知事。史上最多の433万票で初当選を果たした猪瀬氏だが、就任わずか1年という最短の在任期間で都庁を去った=2013年12月19日午前、東京都新宿区の都庁(松本健吾撮影)【拡大】
≪富士・食・遷宮 「和」の力を実感≫
2013年の国内最大の話題は、なんといっても2020年の夏季五輪・パラリンピックの開催地が東京に決まったことだろう。9月7日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で東京は、イスタンブール(トルコ)とマドリード(スペイン)を破って、1964年大会以来、56年ぶりの夏季大会開催を決めた。しかし、陣頭指揮を取って招致に奔走した猪瀬直樹都知事(67)が、3カ月後には医療法人徳洲会(とくしゅうかい)グループから5000万円を受け取っていた問題で辞職するという事態が生じた。
もう一つの明るい話題は6月に、富士山が国内13件目となる国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたことだ。富士山は当初、自然遺産での登録を目指していたが、ごみだらけで汚いという理由から文化遺産に切り替えて苦節20年かかっての登録となった。
また、2013年は5月の出雲大社(島根県)、10月の伊勢神宮(三重県)と式年遷宮が相次いだ。伊勢神宮は、今年11月末までで1895(明治28)年の統計開始以来最高の1286万人が参拝するなど全国的なお参りブームがわき起こった。