この日の優勝で、尊敬する「もう一人のサラ」、ヘンドリクソンを抜きW杯勝利数単独トップに躍り出た。2011年に始まった女子W杯は、今回で35戦。高梨とヘンドリクソンで計27勝もしているのだから、いかに2人が抜きん出た存在かが分かる。
そのヘンドリクソンは昨夏、練習中に右膝に大けがを負い、戦線離脱中。小さめの台から飛び始めたとの情報もあるが、五輪出場は不透明なままだ。
高梨は昨年までは「サラがいないとモチベーションの維持が難しい。早く復帰してほしい」と話していたが、今は「彼女のことは特に考えていない。ただ、記録より内容のレベルアップを図りたい」と語る。好敵手なき寂しき道を、孤高の女王はひたすらに進む。(SANKEI EXPRESS)
■たかなし・さら 1996年10月、北海道上川町(かみかわちょう)生まれ。グレースマウンテン・インターナショナルスクール(旭川市)在学中。元ジャンプ選手の父の指導で8歳からジャンプを始め、2011年1月のHBC杯で女子の国内最長不倒記録となる141メートルを飛び初優勝。13年世界選手権で個人銀、混合団体金。W杯で11~12年シーズンは第11戦で日本女子選手初優勝を果たし、総合3位。昨季は8勝を挙げ、史上最年少の総合優勝。152センチ、43キロ。