オウム真理教元幹部、平田信(まこと)被告の初公判で、傍聴券を求める人々。一般傍聴席56席に対し、倍率約20倍の1155人が東京地裁に集まった=2014年1月16日午前、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)【拡大】
検察側は冒頭陳述で、拉致事件の指揮役である元幹部、井上嘉浩死刑囚(44)と「仮谷さんを拉致する話し合いをし、承知の上で犯行に加わった」と指摘。平田被告は井上死刑囚の乗った車の運転役で、拉致の様子を見守った後、井上死刑囚に「案外簡単に拉致できた」と報告した、と主張した。
また、爆破事件と火炎瓶投げ込み事件は「教団への強制捜査を阻止するための自作自演」で、2事件の翌日に起こった地下鉄サリン事件の「偽装工作だった」と訴えた。
冒頭陳述によると、平田被告は95年2月、元教祖の麻原彰晃死刑囚(58)=本名・松本智津夫=の指示で、脱会しようとした女性の居場所を聞き出すために兄の仮谷さんを拉致。麻酔薬を投与し教団施設に監禁したとされる。仮谷さんは翌日死亡した。
公判は週2~4回のペースを予定しており、地裁は裁判員6人と補充裁判員4人を選任。井上死刑囚ら死刑囚3人の証人尋問を行う。