オウム真理教元幹部、平田信(まこと)被告の初公判で、傍聴券を求める人々。一般傍聴席56席に対し、倍率約20倍の1155人が東京地裁に集まった=2014年1月16日午前、東京都千代田区(三尾郁恵撮影)【拡大】
≪複雑な事件に裁判員「難しい」≫
社会を震撼(しんかん)させたオウム真理教の凶行から約19年。教団の罪を裁く法廷が再び始まった。1月16日に東京地裁で開かれた元幹部、平田信(まこと)被告の初公判。検察側は、教団の教義や地下鉄サリン事件に突き進む背景なども含めた立証を試みた。一方、複数の元信者らが関わる複雑な事件に、裁判員からは「難しい」という声も漏れた。
「拉致を見守り、無線機で『オッケー』と言った」。平田被告の役割をめぐって検察、弁護側の主張が対立する目黒公証役場事務長拉致事件で、検察側は事件当時の状況を詳細に再現した。検察側が主張する動きはこうだ。
教団が事務長だった仮谷清志さんを拉致したのは、脱会しようとした妹の居場所を聞きだそうとしたためだ。
井上嘉浩死刑囚らは元教祖の麻原彰晃死刑囚の指示を受けた後、教団施設内で平田被告に拉致計画を説明。平田被告も了承した。