民間議員が求めた法人税率引き下げに対しては、麻生太郎財務相(73)が10%の税率下げで約5兆円の減収になると説明。代替財源を確保するには、特定の業界を優遇する租税特別措置の抜本的見直しや、他の税目での増収策が必要と指摘した。
財政収支の試算は、消費税率の10%への引き上げなどが前提。税収増で15年度の赤字は13年8月の試算(3.3%)より0.1ポイント改善するが、20年度も1.9%の赤字が続くと見込む。20年度に収支を黒字にするとの目標は達成できない見通しで、さらなる収支改善が必要とした。
≪税制改正「本丸」 財務省は徹底抗戦≫
税制改正の“本丸”の議論がいよいよ始まった。1月20日の経済財政諮問会議で民間議員が提言した法人税の実効税率引き下げ。企業側は、日本への投資を呼び込もうと前向きな姿勢を示す安倍晋三首相を後ろ盾に、引き下げへの道筋をつけたい考え。一方、税収減を避けたい自民党税制調査会や財務省は慎重姿勢を崩さない。年末の2015年度税制改正に向け、ロングランの論戦が展開されそうだ。