結団式に続いて行われた壮行会で、安倍晋三(しんぞう)首相(右端)に激励される葛西紀明主将(中央)、田畑真紀副将(左端)ら、ソチ冬季五輪日本選手団の選手たち=2014年1月20日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪(小倉元司撮影)【拡大】
この間、飛型がスキー板を平行にそろえる形からV字になり、板の長さやスーツの規定も変わった。鎖骨を折るほどの転倒、所属先の廃部…。それでも「やめようと思ったことはない」。その都度、どん底からはい上がってきた。くじけそうな心を支えてきたのは、難病と戦う妹を元気づけようという思いと、負傷が原因で日本が金メダルを獲得した長野五輪団体での出場メンバーから直前に外された悔しさだった。
自他共に認める「負けず嫌い」。94年リレハンメル大会の団体では銀メダルを手にしているが、「自分だけ金メダルを持っていないことが許せない」と、今日まで五輪表彰台の真ん中に立つことを目標に飛び続けてきた。
「30、40、50代の星」
結団式に引き続いて行われた壮行会には安倍晋三首相(59)が駆けつけ、「日の丸飛行隊」が札幌五輪で70メートル級ジャンプの表彰台を独占した72年生まれの葛西に「スキーのジャンプで活躍するために生まれてきたようなもの。30、40、50代の星として頑張ってほしい」とエールを送った。
「アグレッシブに取り組んでいく」。意気盛んな“伝説の男”を先頭に、日本選手団はソチに乗り込む。(SANKEI EXPRESS)