平田被告の役割は「拉致に使ったのとは別の車を運転した。遺体を燃やしたときに着た服を燃やすのを手伝ってくれた」と話した。ただ、役割分担の打ち合わせに平田被告が参加したかは「分からないが、いなかった記憶もない」とした。
拉致に使う予定のレーザー銃は平田被告の試射で効果がないことが判明。「そこが引き際だった。やめておけばよかった」と振り返った。仮谷さんの長男、実さん(53)も被害者参加人として公判に加わったが、質問はしなかった。
≪拉致認識が最大争点 井上死刑囚の尋問カギ≫
異例となる裁判員裁判での死刑囚尋問が始まった。1月21日に東京地裁で開かれたオウム真理教元幹部、平田被告の第4回公判。検察側は目黒公証役場事務長拉致事件の実行犯、中川死刑囚に、拉致前の打ち合わせ状況などについて尋問したが、死刑囚が「記憶がない」と答える場面も。来月(2月)出廷する指揮役、井上嘉浩死刑囚(44)への尋問でどこまで「核心」に迫れるかがカギとなりそうだ。
拉致事件をめぐって平田被告は「(拉致の)認識の共有はなかった」と主張。事前に、公証役場事務長の仮谷清志さんを拉致することを知っていたかどうかが、最大の争点となっている。