舛添氏は約10分間の街頭演説で、原発を含むエネルギー問題に言及することはなかった。公約で「原発依存度の低減」を掲げているものの、「脱原発」のシングルイシュー(単一争点)化を狙う細川・小泉連合を意識しているのは明らか。原発問題を主要争点とすることに違和感を覚える世論を敏感に読み取り、あえて差別化を図った。「エネルギー政策は東京都だけではなく、国民みんなの課題だ」とする安倍首相の意向にも沿った格好といえる。
元日弁連会長の宇都宮健児氏は街頭演説で、雇用や福祉、防災に多くの時間を割いた。五輪については「環境に優しく」、原発は「原発のない社会を東京から」と触れた程度。元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏は「災害に強い東京」を前面に掲げ支持を訴えた。
首都決戦は五輪が開催される「2020年」の首都・東京の姿を見据えた戦いになっている。
「細川氏が当選すれば、既得権益をぶっ壊す。例えば五輪の組織委員会も一から作り直す。森会長も白紙になるだろう…」
「五輪返上」を口にしたこともある細川氏の周辺からは告示前、そんな声も漏れていた。安倍首相にとって負けられない戦いになっている。(SANKEI EXPRESS)