民主党がいう格差是正について、首相は「格差や貧困の問題は一時しのぎの現金をただばらまくだけでは解決しない」と民主党政権が行った「バラマキ路線」を批判。中国との偶発的な衝突を避けるための連絡メカニズム構築に中国側が消極姿勢を示していることに対しては、民主党内に親中派が多い事情を念頭に「民主党も中国側に働きかけてほしい」と挑発した。
「眠かった」
一方、首相のライフワークである憲法改正や集団的自衛権問題について「胸襟を開いて議論しよう」と提案した維新の松野頼久国会議員団幹事長(53)には、党が掲げる大阪都構想やカジノを中心とする統合型リゾート(IR)整備を政府に促す推進法案などに関し前向きに答弁。松野氏の質問には行財政改革の遅れなど政府批判も含まれていたが、首相から対決的な発言が出ることはなかった。
首相は午前中に約1時間半、答弁の打ち合わせをしたが、特にてこずる懸案もなく淡々と終了。本会議終了後には、閣僚席から「眠かった」と楽勝ムードを漂わす声も聞かれた。
今国会は前国会の特定秘密保護法のような与野党が激突する法案がない。ただ、4月の消費税増税や小松一郎内閣法制局長官の検査入院など不安要素もあり、官邸内には「まずは景気の好循環の実現が最優先だ」(首相周辺)と引き締める意見も出ている。(桑原雄尚/SANKEI EXPRESS)