『家なき子』そっくり
民放のテレビ番組に影響を与える利害関係者としては大別して、(1)制作者(放送局の経営者や企画・製作担当者)(2)スポンサー(広告会社と提供企業)(3)視聴者(制作者とスポンサーが想定した市場)(4)放送局に事業免許を与える政府(総務省)-がある。
番組の素材とされる人たちへの考慮は実は希薄なのが実情だ。(1)~(3)にとってメリットがあれば、放映される。その後、何らかの問題が生じた場合にだけ、放送界の自主監理組織「放送倫理・番組向上機構」(BPO)で審議されたり、総務省が乗り出したりしてくる。
今回のドラマでは、養護施設の子供たちが、自分たちを見捨てた親や養護施設を強烈に批判し、その言い方が物知り顔の大人顔負けの辛辣(しんらつ)さである。施設の管理人も非情に描かれている。たとえば、管理人は「お前たちはペットショップのイヌのようにカワイイものから売れるからそのようにふるまえ!」と言い、食事の前に、同情を得るための泣き方から笑い方まで教え、できないと食事を与えないというシーンさえ出てくる。